4月17日(生後167日目)
今日はついにカナタのヘルニアの手術を迎えた。お昼から休んだパパを迎えに行って、そのまま向かった

1時から整形外科の先生から図解でわかりやすくヘルニアについて説明を受ける。右鼠経ヘルニア(脱腸)はこの病院では見つけ次第手術。胎児の時に消えてしまう腹膜が週数が浅かったりして(消えるまでに産まれてしまったりして)残り、そこから脱腸してしまったようだ。(週数があっても消えなかったりもするらしい。)
今回の手術は足の付け根を切り、そこで残っている腹膜を縛って切り取るそう
…考えただけで痛そうだが、一泊二日で済む手術。小さい子供は朝に手術して夕方には走り回るらしい。かえって先入観のある大人の方が痛がるんだって。それを聞いて少しホッとした。
片側だけヘルニアになった子の6~10%くらいが手術後に反対側もヘルニアもなる事があるらしい。両方の鼠経部に腹膜はあるのだから当然。でも両方一度に除去してしまわないのは、なる可能性より手術のリスク(出血や全身麻酔や感染)の方が高いから。先生は「そんな事(リスク)は今まで一度もないけど。」って付け加えた。内心『その一度になったらどうしよう…』って思った。
手術前に少しだけカナタに面会
カナタは朝8時からミルクも飲んでおらず、両手に久々に点滴をつけられておりややグッタリ
ユキは顔を見るなり号泣してしまった
パパも辛そうに見ている。それでも時々お腹が空いてか泣いているのを見て少しホッとした。泣く元気があるなら大丈夫だよね…って勝手に良い方に考えて。でもいつもみたいな元気はなかった。
手術は2時から3時半までその間はGCUの外で待って欲しいとの事。お昼も食べていなかったからランチに行く予定でお腹もグーグー鳴っていたが、カナタがミルクも飲めずに手術と聞いて食べる気もなくなった
外の待合のベンチに座って待とうとしていたら看護師さんが「実は今日、サプライズで吉俣良さんがピアノリサイタルを病院で開くのでよかったら見に行きませんか?」と声をかけてくださった。ユキはそれが誰なのかわからなかったけれど、パパは「篤姫の挿入歌を弾いてるし、島にも来た。」パパの出身の甑島にもドクターコトーの挿入歌を作った繋がりで来たらしい。(パパの出身の甑島はドクターコトーのモデルの島。)、と言うわけでぼ~っと座って待っているよりも良いので気晴らしにコンサートに行く事にした。気持ちは浮かなかったけれど
驚いた事に病院内に300人くらい入る小さなコンサートホールがあり、そこで入院患者さんや家族、看護師さんたちが集まり小さなリサイタルが開かれた
思うよりずっと若い吉俣良さんは「あ!聞いた事がある!」と思うようなとても優しい曲をいくつも奏でた
たった一つのピアノで小さな子供からお年寄りまで点滴をつけた手でアンコールの拍手をずっと叩き続けた…音楽って本当にスゴイ
長い入院生活は本当に心が荒む。そんな時にこんな優しい音楽を聞く事が出来たらどんなに心が弾むだろう…音楽療法ってこういう事なんだよな~、もっと日本でも普及していったら良いのに。こんな素晴らしいコンサートを聞く事が出来たのもカナタのおかげです、ありがとう
コンサートが終わると3時を過ぎていた。カナタの手術もしばらくして無事に終わったらしく中に入れてもらった。「カ、カナタは?」「手術は無事成功しました!」「良かった~!!」とドラマの一場面をリアルに再現しつつ、NICU①で面会。カナタはヒーター付きのコットに寝かされて、久々に呼吸器を着け麻酔でまだ寝ていた。ホッとしつつ、申し訳なくてまた涙が出た。
「後は体重が27、8000…(しばらく間を開けて。)3000gになって万全の状態での退院が良いかと思います。」とⅠ先生。3000gか…後どのくらい先だろう?でもこの病院は3000gになってから退院する子が多いからそれは覚悟していたし、別に驚かなかった。5月の連休…やっぱり間に合わないかな〜?でも万全なのが一番!それまで準備してユキ達も万全な状態にしておかなきゃね
初めてⅠ先生から“退院”と言う言葉が出たから嬉しかった
もう少しだけ…頑張ろうね!眠っているカナタの頭をそっと撫でて帰った。
皆さんの応援してくれたおかげでカナタの手術も無事に終わりました〜
ありがとうございます
後は最後の関門、退院が待つだけです!!中々暴れん坊のカナタは体重が増えないのでヤキモキしますが、カナタのペースに合わせて家族力を合わせて頑張りたいです
今日のカナタ、手術前に先輩パパさんのお守りとパチリ
寝ていてもずっとおしゃぶりに夢中。

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